宇都宮ライトライン(LRT)

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宇都宮ライトライン(LRT)完全ガイド!路線図・料金・乗り方

2023年8月26日、栃木県宇都宮市と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車「宇都宮ライトライン(LRT)」が開業しました。国内で路面電車が新規開業するのは実に75年ぶりのことで、全国から大きな注目を集めています。

ライトラインの正式名称は「芳賀・宇都宮LRT」で、LRTとは「Light Rail Transit(ライト・レール・トランジット)」の略称です。従来の路面電車とは異なり、低床式車両による段差のない乗り降り、専用軌道による定時運行、振動・騒音の少ない快適な乗り心地など、人にも環境にもやさしい交通システムとして設計されています。車両の電力にはCO₂を排出しない再生可能エネルギー100%の電力が使われている点も特徴です。

運行区間はJR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの約14.6km、全19停留場。運賃は初乗り150円~最大400円と手頃で、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードにも対応しています。通勤・通学の足としてだけでなく、沿線の観光やグルメを楽しむ手段としても活用されています。

この記事では、ライトラインの路線図・全停留場一覧、運賃体系、乗り方、お得な一日乗車券、そして今後の西側延伸計画まで、利用に必要な情報を網羅的にまとめています。

宇都宮ライトラインとは?基本情報まとめ

まずは宇都宮ライトラインの基本的な情報を押さえておきましょう。

項目 内容
正式名称 宇都宮芳賀ライトレール線(愛称:ライトライン)
運行会社 宇都宮ライトレール株式会社
開業日 2023年8月26日
運行区間 宇都宮駅東口 ~ 芳賀・高根沢工業団地
路線距離 約14.6km
停留場数 全19停留場
所要時間 各停:約48分/快速:約37~38分
運賃 大人150円~400円(対キロ区間制)
車両愛称 HU300形「ライトライン」
お問い合わせ ナビダイヤル 0570-011-177

ライトラインは自動車が進入できない専用レールを走行するため、道路の渋滞に巻き込まれることがありません。時間に正確な運行ができるのは、車社会の宇都宮において大きなメリットです。また、停留場と車両の間に段差がないため、車いすやベビーカーでもスムーズに乗り降りできます。

路線図・全19停留場一覧

ライトラインは、JR宇都宮駅東口を起点に、宇都宮市内の東部エリアを通り、芳賀町の工業団地まで走っています。全19停留場のうち、5か所にトランジットセンター(乗り換え施設)が設置されており、バスや自転車、自動車への乗り換えが便利です。

以下が全停留場の一覧です。「TC」はトランジットセンターの設置を示します。

番号 停留場名 TC 主な施設・付帯設備
1 宇都宮駅東口 駐輪場・バス停留所
2 東宿郷
3 駅東公園前
4 駐輪場
5 陽東3丁目
6 宇都宮大学陽東キャンパス 駐輪場・バス停留所・地域内交通乗降所
7 平石 駐車場・駐輪場・地域内交通乗降所
8 平石中央小学校前 駐輪場・地域内交通乗降所
9 飛山城跡 駐車場・駐輪場・地域内交通乗降所
10 清陵高校前 駐輪場・地域内交通乗降所
11 清原地区市民センター前 駐車場・駐輪場・バス停留所・地域内交通乗降所
12 グリーンスタジアム前 駐輪場・地域内交通乗降所
13 ゆいの杜西 駐輪場・地域内交通乗降所
14 ゆいの杜中央 駐輪場・地域内交通乗降所
15 ゆいの杜東 駐輪場・地域内交通乗降所
16 芳賀台 地域内交通乗降所
17 芳賀町工業団地管理センター前 駐車場・駐輪場・バス停留所・地域内交通乗降所
18 かしの森公園前 駐輪場・地域内交通乗降所
19 芳賀・高根沢工業団地 地域内交通乗降所

トランジットセンターのある停留場では、パーク&ライド(車で停留場まで来てLRTに乗り換え)やサイクル&ライド(自転車で停留場まで来て乗り換え)が可能です。平石や清原地区市民センター前、芳賀町工業団地管理センター前には駐車場も整備されています。

運賃・料金体系

ライトラインの運賃は、乗車した距離に応じて金額が変わる「対キロ区間制」を採用しています。初乗りは大人150円、全線乗車しても最大400円と、比較的リーズナブルな料金設定です。

運賃計算のしくみ

運賃の加算ルールは以下のとおりです。

乗車距離 加算ルール
3kmまで 150円均一
3km~7km 2kmごとに50円加算
7km以上 3kmごとに50円加算

宇都宮駅東口からの運賃一覧

起点の宇都宮駅東口から各停留場までの大人運賃は、以下のとおりです。

停留場名 大人運賃 小児運賃
東宿郷 150円 80円
駅東公園前 150円 80円
150円 80円
陽東3丁目 150円 80円
宇都宮大学陽東キャンパス 150円 80円
平石 200円 100円
平石中央小学校前 200円 100円
飛山城跡 250円 130円
清陵高校前 300円 150円
清原地区市民センター前 300円 150円
グリーンスタジアム前 300円 150円
ゆいの杜西 350円 180円
ゆいの杜中央 350円 180円
ゆいの杜東 350円 180円
芳賀台 350円 180円
芳賀町工業団地管理センター前 350円 180円
かしの森公園前 400円 200円
芳賀・高根沢工業団地 400円 200円

小児運賃は大人の半額(10円未満切り上げ)です。1歳未満の乳児は無料、6歳未満の幼児も原則無料ですが、大人1名につき同伴の幼児は2名まで無料で、3人目からは小児運賃がかかります。

定期券の料金

通勤・通学で利用する場合は定期券が便利です。定期券は交通系ICカード「totra(トトラ)」のみに搭載可能で、SuicaやPASMOには載せられません。

宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地(400円区間)の定期券料金の目安は以下のとおりです。

種類 1か月 3か月 6か月
通勤定期 15,120円 43,092円 82,080円
通学定期 12,720円 36,252円 67,680円

通勤定期は約37~43%の割引、通学定期は約47~53%の割引が適用されます。定期券の購入は宇都宮駅東口停留場と平石停留場付近の車両基地にある定期券うりばで受け付けています。

ライトラインの乗り方

ライトラインの乗り方は、交通系ICカードを使う場合と現金で支払う場合で手順が異なります。初めて利用する方でも迷わないよう、それぞれの乗車方法を解説します。

交通系ICカードで乗る場合

ICカードを使う場合はすべてのドアから乗り降りできるため、最もスムーズな方法です。

  • 乗車時:車両ドアの横にあるカードリーダーにICカードをタッチして乗車する。整理券は不要
  • 降車時:降りるドアの横にあるカードリーダーにタッチすると、運賃が自動で差し引かれる
  • チャージ:車内の運賃箱でもチャージ可能(停車中に利用)。ただし事前にチャージしておくのが望ましい

利用できるICカードは、totraのほか、Suica、PASMO、ICOCA、manaca、TOICA、Kitaca、はやかけん、nimoca、SUGOCA、PiTaPaの全国相互利用対応10カードです。モバイルSuicaやモバイルPASMOにも対応しています。

現金で乗る場合

現金で乗車する場合は、乗車手順がICカードとは異なります。

  • 乗車時:停留場ホームにある整理券発行機から整理券を取り、進行方向の先頭ドアから乗車する
  • 降車時:車内の運賃表示器で金額を確認し、先頭の運賃箱に整理券と運賃を入れて降車する

現金の場合は先頭ドアからしか降りられないため、混雑時はICカードの利用が便利です。

JR宇都宮駅からのアクセス

JR宇都宮駅からライトラインへの乗り換えはとても簡単です。JRの改札を出て東口方面に進むと「ライトラインのりば」の案内看板があり、それに従って歩くとエスカレーターがあります。エスカレーターを降りた先がすぐ「宇都宮駅東口」停留場です。JRの改札からおよそ3分ほどで到着でき、通路には屋根があるため雨の日も濡れずに移動できます。

一日乗車券・お得なきっぷ

ライトラインを何度も乗り降りして楽しみたい方には、一日乗車券がおすすめです。

紙タイプの一日乗車券

ライトライン全線が1日乗り放題になるカード型の乗車券で、首からかけて利用します。

券種 料金
大人(中学生以上) 1,000円
大人(餃子券300円分付き) 1,300円
小学生 500円

乗車日の3日前から当日まで購入可能です。販売場所は宇都宮駅東口停留場の定期券うりば(9:00~19:00・無休)、車両基地の定期券うりば(9:00~17:30・平日のみ)などです。すべての一日乗車券にはJRバス関東の「芳賀町工業団地管理センター前」~「芳賀温泉ロマンの湯」間の往復バス無料チケットも付いています。

餃子券付きの一日乗車券では、来らっせ(本店・パセオ店)、宇都宮みんみん 宮みらい店、宇都宮餃子館 健太餃子東口店など、ライトライン沿線の8店舗で餃子券300円分が利用可能です。宇都宮名物の餃子も一緒に楽しめる、観光客に人気のきっぷです。

ICカードタイプの一日乗車券(オフピー9パス)

2026年3月16日から販売が開始された新しいタイプの一日乗車券です。平日・休日の朝9時以降に利用でき、ライトライン全線に加えて、関東自動車の宇都宮市内バス全区間、宇都宮市地域内交通が1日乗り降り自由になります。

購入はtotra・Suica・PASMOのいずれかのICカードからチャージ残高を使って行います。現金での購入はできません。当日朝9時から販売開始で、事前購入もできない点に注意が必要です。

交通系ICカード「totra(トトラ)」について

宇都宮エリアの公共交通をお得に使いたいなら、地域連携ICカード「totra(トトラ)」の利用も検討しましょう。totraはSuicaの機能に加えて、宇都宮地域独自のサービスが受けられるICカードです。

totraのメリット

  • LRTとバスを60分以内に乗り継ぐと、大人100円引き・小児50円引きの乗継割引が適用される
  • LRTと地域内交通(デマンドタクシー等)を60分以内に乗り継ぐと、大人200円引き・小児100円引き
  • LRTの定期券はtotraでのみ購入可能(SuicaやPASMOでは定期券を作れない)
  • 満70歳以上の宇都宮市民は年間10,000円分の福祉ポイントを利用可能
  • Suicaとして全国の鉄道やコンビニでも利用できる

totraの購入は関東自動車の窓口、JRバス関東の宇都宮支店・西那須野支店、宇都宮ライトレールの車両基地・宇都宮駅東口停留場で受け付けています。発売額は1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円の5種類で、いずれもデポジット(預かり金)500円を含みます。

主要停留場と沿線の見どころ

ライトライン沿線には、観光やお買い物に便利なスポットが点在しています。主要な停留場とその周辺情報を紹介します。

宇都宮駅東口(起点)

JR宇都宮駅に直結するライトラインの起点です。周辺には駅ビルや大型複合施設「ウツノミヤテラス」があり、ショッピングや食事に便利なエリアです。宇都宮みんみん宮みらい店など、餃子の名店も駅周辺に集まっています。

宇都宮大学陽東キャンパス

宇都宮駅東口から約10分。周辺には大型ショッピングモール「ベルモール」があり、映画館やフィットネスクラブ、日帰り温泉なども入っている総合アミューズメント施設です。買い物や食事を楽しむなら、この停留場が便利です。

飛山城跡

宇都宮駅東口から約19分。鬼怒川を渡る橋梁からの車窓は、ライトラインのハイライトのひとつです。隣接する飛山城史跡公園では、中世の城跡を散策できるほか、「とびやま歴史体験館」で勾玉や土器作りの体験も楽しめます。

グリーンスタジアム前

宇都宮駅東口から約28分。栃木県グリーンスタジアムでのスポーツ観戦に便利なほか、近くにはカルビー清原工場があり、フルグラやかっぱえびせんの製造工程を見学できます(要事前予約)。

かしの森公園前

終点に近い芳賀町のエリアです。「かしの森公園」には桜が多く植えられており、春には「さくら祭り」が開催されます。南北2.3km、東西1.3kmにわたる桜並木は、花見スポットとしても人気です。

運行ダイヤ・運行時間

ライトラインの運行時間帯は以下のとおりです。

区分 始発 終電
平日 4:45頃 0:25頃
土日祝 4:45頃 0:25頃

運行本数は1日約200本で、平日のピーク時間帯は約8分間隔、日中は約12分間隔で運行しています。なお、2026年4月1日にダイヤ改正が実施されました。最新のダイヤは宇都宮ライトレール公式サイトで確認してください。

快速電車も運行されており、一部の停留場を通過することで全線の所要時間を約37~38分に短縮しています。各停と快速のどちらが停車するかは、停留場ごとに異なりますので、時刻表をあわせて確認しましょう。

よくある質問(FAQ)

クレジットカードやQRコード決済は使える?

ライトラインの車内ではクレジットカードやQRコード決済には対応していません。支払い方法は交通系ICカード(totra・Suica・PASMOなど)または現金のみです。

ベビーカーや車いすでも乗れる?

ライトラインの車両は低床式(バリアフリー対応)で、停留場との段差がほとんどありません。ベビーカーや車いすでもスムーズに乗り降りできます。車内にはベビーカーや車いすを固定するスペースも用意されています。

自転車は持ち込める?

車内への自転車の持ち込みはできません。各停留場に設置されている駐輪場を利用してください。

ペットを連れて乗車できる?

小型犬や猫などの小動物は、手回り品として規定のケースに入れた状態であれば持ち込み可能です。詳細は宇都宮ライトレールの公式サイトで確認してください。

遅延証明書はもらえる?

遅延が発生した場合の遅延証明書は、宇都宮ライトレール公式サイトから確認・取得できます。

JR宇都宮駅西側への延伸計画

現在のライトラインはJR宇都宮駅の東側のみを走っていますが、駅の西側(中心市街地方面)への延伸計画が進行中です。

延伸計画の概要

西側延伸区間は、既存の「宇都宮駅東口」停留場から新設する「教育会館前」停留場までの約4.9kmです。延伸区間には12か所の停留場が新設される計画で、宇都宮市の中心市街地を走る大通りに軌道が敷かれます。

JR宇都宮駅を横断する部分では、駅の北側に東北本線をまたぎ、東北新幹線の高架をくぐる形で高架橋を建設する計画です。既存の東側区間と西側区間は直通運転を行う予定となっています。

開業時期と事業費

項目 内容
延伸区間 宇都宮駅東口 ~ 教育会館前(約4.9km)
新設停留場数 12か所
工事着手予定 2027年11月
開業目標 2036年3月
概算工事費 約698億円(税抜き)
新規導入車両 14編成(予備含む)

当初は「2030年代前半」の開業を目標としていましたが、道路拡幅に伴う用地取得や、JR線をまたぐ高架工事の難易度の高さなどから、2036年3月開業の見通しとなっています。延伸が実現すれば、東西あわせた1日あたりの利用者数は平日約31,500人、休日約22,500人と試算されています。

さらに将来的には、教育会館前から先、大谷観光地付近までの延伸も「検討区間」として位置づけられています。

まとめ

宇都宮ライトラインは、国内75年ぶりに新規開業した次世代型路面電車として、宇都宮市の新たな交通の柱となっています。全線約14.6km・19停留場、初乗り150円~最大400円の手頃な運賃、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード対応と、初めての方にも使いやすい設計です。

一日乗車券(大人1,000円)を使えば全線乗り放題で、餃子券付きのきっぷや沿線の観光スポットも楽しめます。宇都宮の餃子グルメと一緒に、ライトラインの旅を満喫してみてはいかがでしょうか。

なお、運賃やダイヤ、一日乗車券の販売内容は変更される場合があります。最新情報は宇都宮ライトレール公式サイトをご確認ください。

※情報は2026年4月時点のものです。

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うつのみや速報では、栃木県宇都宮市在住のWEBライター3名が宇都宮に関するさまざまな情報を紹介しています。

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