はじめに
栃木県の県庁所在地・宇都宮市といえば、誰もが「餃子の街」として知られる全国有数のグルメタウンです。しかし、実は餃子以外にも魅力的な名物がたくさん存在することをご存知でしょうか。
本記事では、知る人ぞ知る宇都宮の隠れた名物グルメやお土産をご紹介します。焼きそば、かぶと揚げ、レモン牛乳など、地元民に愛される味から観光客にも人気のスイーツまで、宇都宮の多彩な食文化をお楽しみください。
宇都宮焼きそば|もちもち太麺のソウルフード
宇都宮のB級グルメとして古くから親しまれているのが「宇都宮焼きそば」です。宇都宮には昔から焼きそば専門店が多く、地元民の間では餃子と並ぶソウルフードとして知られています。
宇都宮焼きそばの特徴
もちもちとした太麺とこってりとしたソースが最大の特徴で、一般的な焼きそばとは一線を画す食べ応えがあります。多くの店舗では目玉焼きをトッピングし、ソースは後がけスタイルで提供されるため、自分好みの味に調整できるのも魅力です。
お店ごとに麺の太さやソースの味わいが異なるため、複数の店舗を食べ比べるのもおすすめ。テイクアウトにも対応している店が多く、気軽に楽しめます。
おすすめ店舗
宇都宮市内には老舗の焼きそば専門店が点在しています。特に市の中心部やオリオン通り周辺には人気店が集まっており、ランチやディナーで気軽に立ち寄ることができます。
かぶと揚げ|宇都宮発祥の豪快グルメ
餃子に次ぐ宇都宮の名物として注目を集めているのが「かぶと揚げ」です。地元ではクリスマスの定番料理としても親しまれており、知る人ぞ知る隠れた名物となっています。
かぶと揚げとは
かぶと揚げは、若鶏の半身(もも以外の上半身)をまるごと揚げた豪快な料理です。1963年創業の「みよしや」が元祖で、初代が「食べごたえのあるものを提供しよう」と考案しました。2つ並べると兜のような形になることから、この名前が付けられたといわれています。
かぶと揚げの魅力
味付けは塩と胡椒のみというシンプルさですが、何十年も継ぎ足した油には鶏の旨みが溶け込んでおり、これが独特の深い味わいを生み出しています。衣はパリッと香ばしく、肉はジューシー。手羽、ささみ、むね肉、軟骨など、部位ごとに異なる食感と味わいを一度に楽しめるのが特徴です。
クリスマスシーズンには1日3,000個以上売れることもあり、地元民にとってはチキン料理の定番となっています。
おすすめ店舗
- みよしや本店(上戸祭町):元祖の店で、昭和38年創業の老舗
- みよしやシンボルロード店:市街地で気軽に立ち寄れる
- 鶏屋 呑鳥(どんちょう)駅前本店:JR宇都宮駅から徒歩圏内
- 宇都宮屋台横丁「よ~いどんっ!」:観光客にもアクセスしやすい
レモン牛乳|栃木のソウルドリンク
栃木県を代表するご当地ドリンクといえば「レモン牛乳」です。黄色いパッケージが印象的なこの飲み物は、実はレモン果汁が入っていない独特の乳飲料です。
レモン牛乳の歴史
レモン牛乳は第二次世界大戦後間もない頃、宇都宮市の老舗製乳メーカー「関東牛乳」が開発しました。砂糖が貴重な時代に、砂糖を入れて黄色く着色したレモン牛乳は、すぐに人々に受け入れられました。
2004年に一度生産中止となりましたが、栃木乳業が無償でレシピを継承し、2005年1月に「関東・栃木レモン」として復活。現在は栃木乳業と針谷乳業の2社が製造しています。
味わいと特徴
名前とは裏腹にレモン果汁は使用されておらず、無脂肪牛乳に甘味料と香料を加え、天然着色料で黄色く着色した飲み物です。甘くてまろやかな味わいが特徴で、懐かしさを感じる独特の風味が地元民に愛されています。
関連商品も豊富
レモン牛乳を使った派生商品も多数展開されており、レモン牛乳アイス、レモン牛乳カレー、レモン牛乳羊羹など、様々なバリエーションがあります。お土産としても人気です。
宇都宮カクテル|カクテルの街の本格的な味
意外と知られていませんが、宇都宮は「カクテルの街」としての一面も持っています。宇都宮カクテル倶楽部には優秀なバーテンダーが揃い、レベルの高いカクテルが楽しめます。
とちおとめカクテル
栃木県産のいちご「とちおとめ」を使用したカクテルは、宇都宮ならではの一品です。JA全農とちぎとキリンビールマーケティング株式会社栃木支社が共同開発した期間限定のカクテルで、宇都宮カクテル倶楽部加盟店で楽しむことができます。
ジンやラムなど、ベースとなるリキュールを選べる店舗もあり、フレッシュないちごの風味を活かした甘さ控えめのカクテルが特徴です。
バーの雰囲気
宇都宮市内には40年以上の歴史を持つオーセンティックなバーから、カジュアルに楽しめるダイニングバーまで、多彩なスタイルの店舗が揃っています。初心者でも入りやすい雰囲気の店も多く、ノンアルコールカクテルにも対応しているため、お酒が飲めない方でも楽しめます。
ニラそば|栃木県産ニラを堪能
栃木県はニラの生産量が全国有数で、その新鮮なニラを使った「ニラそば」も宇都宮エリアで楽しめる郷土料理です。
ニラそばの特徴
茹でたての栃木県産ニラをたっぷりと盛ったそばで、シャキシャキとした食感とニラの香りが楽しめます。ニラと蕎麦を一緒に食べることで、ニラの臭みが消え、蕎麦の風味とマッチする不思議な味わいが特徴です。
元々は鹿沼市の郷土料理として知られていましたが、現在は宇都宮市内の蕎麦店でも提供されています。
おすすめ店舗
オリオン通りにある「まげし とちぎや」では、24時間営業でニラそばを提供しており、深夜でも楽しむことができます。また、高根沢町の「元気あっぷ村 あやめ」など、宇都宮近郊でも味わえる店舗があります。
宮のかりまん|カリカリ食感の人気和菓子
宇都宮を代表するお土産スイーツといえば、高林堂の「宮のかりまん」です。テレビ番組「シルシルミシルさんデー」で全日本隠れたお土産お菓子グランプリ第1位に選ばれたこともある人気商品です。
宮のかりまんの誕生秘話
明治18年(1885年)創業の老舗和菓子店「菓心庵 高林堂」が2007年に経営危機に陥った際、現在の三代目が看板商品を開発しようと試作を重ねました。失敗した饅頭を遊び心で揚げてみたところ、これが大ヒット商品となったのです。
味わいと食べ方
黒糖を使ったカリカリの表面としっとりとしたこしあんのバランスが絶妙で、一度食べたら忘れられない味わいです。国産の原材料にこだわり、栃木県産小麦粉「麦のかほり」、沖縄県多良間産黒糖、那須御養卵などを使用しています。
購入当日はそのままでカリカリ食感を楽しめますが、翌日以降はオーブントースターで2分ほど温めると、カリカリ食感が復活します。賞味期限は常温で5日間です。
季節限定商品
通年販売の黒糖味のほか、桜(2月~4月)、抹茶(5月~8月)、さつま芋(9月~11月)、チョコ(12月~2月14日)など、季節限定の味も楽しめます。
とちおとめ|いちご王国の誇り
栃木県はいちごの生産量が全国トップクラスを誇り、「とちおとめ」をはじめとするブランドいちごが有名です。宇都宮市内では、新鮮ないちごを使ったスイーツを楽しめる店舗が充実しています。
いちごスイーツの種類
JR宇都宮駅ビル パセオにある「Gelato&Caffeいざわ苺園」では、栃木県の2大いちごブランド「なつおとめ」と「とちおとめ」を季節に応じて使用したスイーツが楽しめます。いちごサンド、いちごジュース、いちごパフェなど、多彩なメニューが揃っています。
また、市内のカフェやバーでは、いちごを使ったカクテルやデザートも人気です。
その他の宇都宮名物
宇都宮牛
栃木県産の黒毛和牛である宇都宮牛は、きめ細かい霜降りと柔らかな肉質が特徴です。市内のステーキハウスや焼肉店で味わうことができます。
大谷石グルメ
宇都宮市の特産物である大谷石の採石場跡を活用した「大谷資料館」は観光スポットとして人気ですが、周辺には大谷石を使った窯で焼くピザやパンを提供する店舗もあります。
宇都宮の地酒とクラフトビール
宇都宮近郊には日本酒の蔵元も多く、地酒も充実しています。また、ろまんちっく村クラフトブルワリーが製造する「餃子浪漫」は、餃子と一緒に楽しむために開発されたクラフトビールで、麦の旨味が楽しめます。
宇都宮グルメが集まるエリア
オリオン通り
宇都宮市の中心部に位置するオリオン通りは、餃子店をはじめ、ラーメン店、ニラそば店、焼きそば店など、様々な飲食店が集まるグルメスポットです。屋根付きの屋外ステージ「オリオンスクエア」では、マルシェやジャズイベントなど各種イベントも開催されています。
バンバ通り
二荒山神社から宇都宮城址公園に向けて南に伸びる石畳の街道・バンバ通りには、60年以上の歴史を持つバンバ通り商店街があります。明治時代からの老舗や若者向けのショッピングスポットなど、約50店舗が営業しています。
まとめ
宇都宮は餃子だけではなく、焼きそば、かぶと揚げ、レモン牛乳、カクテル、ニラそば、宮のかりまんなど、多彩な名物グルメが楽しめる魅力的な街です。
歴史ある老舗の味から最新のスイーツまで、宇都宮ならではの食文化を存分に堪能できます。餃子以外の名物にも目を向けて、宇都宮の新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。
観光で訪れた際は、ぜひオリオン通りやバンバ通りを散策しながら、知る人ぞ知る宇都宮の隠れた名物を味わってみてください。地元民に愛されるソウルフードから、お土産に最適なスイーツまで、きっとあなたのお気に入りが見つかるはずです。