宇都宮二荒山神社

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宇都宮二荒山神社にはなんの神様が祀られている?ご利益や歴史を紹介

宇都宮二荒山神社に祀られている神様とは?

宇都宮二荒山神社に祀られている神様についてご紹介します。
宇都宮市の中心部に鎮座する由緒ある神社として、古くから多くの人々の信仰を集めてきました。

主祭神:豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)

宇都宮二荒山神社の主祭神は豊城入彦命です。
豊城入彦命は第10代崇神天皇の第一皇子で、古事記にも記されている東国開拓の祖神として知られています。

豊城入彦命は天皇の命により東国の経営のため派遣され、現在の栃木県や群馬県一帯を開拓し、東国を鎮めたとされています。
その功績により、以後の子孫が東国にとどまって上毛野君(かみつけのきみ)・下毛野君(しもつけのきみ)となり、この地を支配したと伝えられています。

郷土の祖神・総氏神さまとして崇敬され、そのご神徳は福徳開運を招き、生活に限りない御加護、恩恵をもたらすといわれています。

相殿の神様

主祭神とともに相殿には以下の神様が祀られています。

  • 大物主命(おおものぬしのみこと):七福神の大国さまとして知られ、縁結びや福徳の神様
  • 事代主命(ことしろぬしのみこと):七福神の恵比須さまとして知られ、商売繁盛の神様

これらの神様により、幅広いご利益を授かることができるとされています。

宇都宮二荒山神社のご利益

宇都宮二荒山神社は多様なご利益があることで知られています。
主祭神の豊城入彦命をはじめ、境内の十二の末社それぞれに異なる神様が祀られているため、さまざまな願いごとに対応できます。

主なご利益

勝負運・戦勝祈願

豊城入彦命は武徳に優れた神様として知られ、勝負事や戦勝祈願のご利益があるとされています。
平将門の乱では藤原秀郷が、平家との戦いでは源頼義、源義家、源頼朝が、そして江戸幕府を開いた徳川家康など、著名な武将たちが戦勝祈願に訪れたと伝えられています。

那須与一が屋島の戦いで扇の的を射る際に「日光権現、宇都宮、那須の温泉大明神」と祈ったという『平家物語』の記述も残されています。

開運招福・商売繁盛

相殿に祀られる大物主命(大国さま)と事代主命(恵比須さま)により、開運招福や商売繁盛のご利益が期待できます。
地域の人々の生活に密着した信仰を集めており、事業の成功や家運の隆盛を願う参拝者が多く訪れます。

家内安全・厄除け

郷土の総氏神さまとして、家内安全や厄除けのご利益も広く知られています。
年間を通じて厄払いの祈祷を受ける人々が訪れ、家族の平穏と幸福を願う参拝者が絶えません。

縁結び

相殿の大物主命は出雲大社でも縁結びの神として信仰されており、宇都宮二荒山神社でも縁結びのご利益があるとして多くの参拝者に親しまれています。
境内の女体宮は特に縁談や安産のご利益があるとされています。

交通安全

現代社会に欠かせない交通安全の祈願も行われています。
新車購入時や長距離ドライブ前に、車のお祓いを受ける人々が多く訪れ、交通安全のお守りも人気があります。

十二の末社による多様なご利益

境内には本社以外にも十二の末社が祀られており、それぞれ異なるご利益があります。

  • 菅原神社:学問の神様(学業成就)
  • 初辰稲荷神社:商売繁盛、五穀豊穣
  • 女体宮:縁談、安産
  • 松尾神社:醸造の神
  • 荒神社:疫病鎮めの神
  • 水神社:水の守神
  • 剣宮:武徳の神
  • 十二社:肇国の神
  • 山王社:厄除け、家内安全

これらの末社を参拝することで、さまざまなご利益を受けることができます。

宇都宮二荒山神社の歴史

宇都宮二荒山神社は約1600年以上の歴史を持つ、栃木県内で最も格式の高い神社の一つです。
その長い歴史の中で、宇都宮の街とともに歩んできました。

創建と起源

神社の創建は353年(第16代仁徳天皇の御代)と伝えられています。
第10代崇神天皇の皇子である豊城入彦命の四世孫・奈良別王が下毛野国司に任じられた際、祖神である豊城入彦命を現在の社殿南方約200メートルの荒尾崎(下之宮)に祀ったのが始まりとされています。

その後、承和5年(838年)に現在の地である臼ヶ峰に遷座されたと伝えられています。

下野国一宮としての格式

延長5年(927年)に編纂された『延喜式神名帳』には「下野國河内郡一座大 二荒山神社 名神大」と記載されており、栃木県内唯一の名神大社として格式の高い神社とされてきました。

平安時代から鎌倉時代にかけて、下野国一之宮として地域の中心的な存在となり、神階は正一位まで進みました。
興味深いことに、「宇都宮」という地名も、この神社が「一之宮(いちのみや)」と称されたことが転訛して「宇都宮」になったという説があります。

武将たちとの関わり

豊城入彦命の武徳にあやかり、多くの著名な武将たちが戦勝祈願に訪れました。

天慶3年(940年)の平将門の乱では、藤原秀郷が宇都宮明神に平将門平定を祈願し、乱が鎮まったことに対して正一位が贈られ、甲冑・太刀・弓矢が奉納されました。
藤原秀郷はこの神社で授かった霊剣をもって将門を討ったと伝えられています。

治承3年(1179年)には源頼朝が平家追討の祈願を行い、その後も源義家、徳川家康など歴史上の偉人たちが参拝し、種々の寄進や社殿の改築をしたと伝えられています。

宇都宮氏との関係

摂関家藤原北家道兼流の藤原宗円が当社の宮司を務めたという説があり、宇都宮氏の初代当主となりました。
以来、社務職は宇都宮氏が代々世襲することとなり、二荒山神社は「宇都宮大明神」として篤く保護されていくことになります。

宇都宮氏は平安時代末期から約500年間にわたり関東地方の治安維持に寄与した名家であり、宇都宮城を築いたとされています。

度重なる火災と再建

神社は創建以来何度も火災に遭っており、近世に入ってからも天正13年、安永2年、天保3年と度々焼失しています。
このため、古い記録のほとんどが失われてしまいました。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争では、土方歳三ら旧幕府軍がこの神社を拠点に宇都宮城攻防戦を繰り広げ、社殿が焼失しました。
現在の社殿は明治10年(1877年)に再建されたもので、本殿や拝殿は栃木県の有形文化財に指定されています。

現代の宇都宮二荒山神社

式内社(名神大社)論社、下野国一宮として、旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。
正式名称は二荒山神社ですが、日光の二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)との区別のために鎮座地名を冠して「宇都宮二荒山神社」と呼ばれています。

地元の人々からは「お明神さま」「ふたあらさん」「二荒さん」として親しまれ、お正月・七五三・受験祈願など、暮らしの節目ごとに多くの市民が参拝する、宇都宮市民の心のよりどころとなっています。

境内の見どころ

大鳥居と石段

大通りに面した高さ9.7mの大鳥居は、宇都宮二荒山神社の象徴的な存在です。
大鳥居をくぐると、江戸末期に築造された約95段(100段とも)の石段が続く参道が現れます。この石段を登りきると、標高約135mの明神山(臼ヶ峰)山頂に境内が広がっています。

本殿・拝殿

明治10年(1877年)に再建された神明造の荘厳な本殿は、栃木県の有形文化財に指定されています。
趣きある唐破風の神門と拝殿は、伝統的な神社建築の美しさを現代に伝える貴重な建造物となっています。

神楽殿と回廊

境内には祭事の舞台となる神楽殿があり、江戸時代中期に起源を持つ二荒山神社の神楽が毎年1月・5月・9月の3回奉納されます。
この神楽は昭和44年に栃木県の無形民俗文化財に指定されています。

石段を上りきった左右には風情のある回廊があり、境内の雰囲気を一層引き立てています。

明神の井

初辰稲荷神社の右隣には、宇都宮の名所「七木七水八河原」のひとつである明神の井があります。
明治天皇が行幸された際に明神の井の水を茶の湯として使用したと伝えられており、この水を使うと書道が上達するといわれています。

国指定の文化財

神社には国指定の重要美術品として以下の社宝が所蔵されています。

  • 三十八間星兜:武将が用いた貴重な兜
  • 鉄製狛犬:歴史的価値の高い狛犬

これらの文化財は、神社の長い歴史と文化的価値を物語る重要な史料となっています。

都会のオアシス

宇都宮市の中心部に位置しながら、境内にはイチョウや桜、もみじなどの豊かな緑が広がっています。春には桜、秋には紅葉と四季折々の表情を見せ、都会の中心とは思えないほど静寂に包まれた「都会のオアシス」として、市民や観光客の心を和ませています。

年間行事と祭事

宇都宮二荒山神社では年間を通じて多くの祭事が行われ、その伝統的な行事が地域の文化に深く根付いています。

主な年間行事

  • 1月:初詣、二荒山神社の神楽奉納
  • 4月:花会祭(春の例大祭)
  • 5月:二荒山神社の神楽奉納
  • 6月:大祓式
  • 7月:須賀神社天王祭
  • 9月:二荒山神社の神楽奉納
  • 10月:菊水祭(秋の例大祭、流鏑馬や鳳輦神輿渡御など)
  • 春・冬:渡祭(おたりや、火防信仰に由来する行事)

特に「おたりや」は県内外から多くの参拝者が訪れる重要な行事となっています。

宇都宮ならではの「餃子おみくじ」

宇都宮二荒山神社の人気スポットの一つが「しあわせ餃子おみくじ」です。
餃子の街・宇都宮ならではのユニークなおみくじで、フライパンに入った焼餃子の形をしたおみくじを箸でつまんで選ぶスタイルとなっています。

餃子の皮を模した包み紙を開けると、おみくじとともに「しあわせ餃子の縁起物」が入っています。
縁起物は以下の5種類があります。

  • 水餃子:学業成就
  • 焼餃子:金運上昇
  • 翡翠餃子:厄除健康
  • 海老餃子:恋愛成就
  • 胡麻餃子:運気上昇

初穂料は1回300円で、参拝の記念に運勢を占ってみるのも楽しいでしょう。このほか、いちごおみくじや黄ぶなおみくじなど、季節や時期によってさまざまなおみくじが用意されています。

御朱印とお守り

御朱印

宇都宮二荒山神社では、通常の御朱印のほか、福の神御朱印をいただくことができます。
福の神御朱印は、相殿の大物主命(大国さま)と事代主命(恵比須さま)が描かれたもので、2枚1組で初穂料1,000円です。

季節や行事で頒布される特別御朱印もあり、夏季には「夏詣」御朱印、年末年始には干支の御朱印など、四季に応じた特色ある御朱印を受けることができます。

オリジナルの御朱印帳も頒布されており、大鳥居と神紋の三つ巴(菊に三つ巴)がデザインされたおしゃれでかわいい御朱印帳が2種類(色違い)用意されています。初穂料は2,000円(御朱印代込み)です。

お守り

宇都宮二荒山神社では43種類のお守りを受けることができます。
ご利益は以下のように多岐にわたります。

  • 交通安全
  • 学業・仕事
  • 勝負事(キーホルダータイプの必勝守りなど)
  • 身体健全・厄除け
  • 開運・その他

特に、無病息災を願う縁起物として宇都宮市の郷土玩具「黄ぶな」をモチーフにしたかわいいお守りも人気があります。

参拝情報とアクセス

基本情報

所在地 栃木県宇都宮市馬場通り1丁目1-1
電話 028-622-5271
参拝時間 6:00〜18:00(20:00まで開放されることもあります)
社務所受付時間 9:00〜16:00
ご祈祷時間 9:00〜16:00
定休日 無休
参拝料 無料
ご祈祷料 個人5,000円〜
公式ホームページ 宇都宮二荒山神社

アクセス方法

電車・バスでのアクセス

  • 東武宇都宮駅から徒歩約10〜15分
  • JR宇都宮駅から徒歩約17分
  • JR宇都宮駅西口バスターミナルより市内バス乗車、「馬場町(二荒山神社前)」または「二荒山前」バス停下車すぐ(約5分)

車でのアクセス

  • 東北自動車道鹿沼ICから約20〜25分
  • 東北自動車道宇都宮ICから約20〜25分

駐車場

二荒山駐車場が約300台分あります(有料)。駐車場からは東口より入ることができ、約95段の石段を登らずに境内に行くことができるため、体力に自信のない方やご年配の方におすすめです。

参拝時の注意点

  • 約95段の石段がありますので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします
  • 境内には虫がいることがあるため、気になる方は虫よけスプレーを持参すると良いでしょう
  • 建物内部や祈祷中の撮影は控えましょう
  • 神聖な場所ですので、静粛を保ち、他の参拝者への配慮を心がけましょう

日光二荒山神社との関係

「二荒山神社」という名前から、日光の二荒山神社との関係を気にされる方も多いでしょう。
「二荒山神社」を名乗る神社は関東地方を中心に数多く存在しますが、中でも宇都宮二荒山神社と日光二荒山神社の2社が古社として知られています。

しかし、それぞれの縁起や郷土歴史家の研究によれば、両社の間に直接的な関係性はないようです。
読み方も、日光二荒山神社が「ふたらさんじんじゃ」であるのに対し、宇都宮二荒山神社は「ふたあらやまじんじゃ」であり、また祀っている祭神もそれぞれ異なります。

平安時代中期の『延喜式神名帳』には名神社として「下野国河内郡 二荒山神社」の記載がありますが、その帰属を巡って日光社との間で議論があるものの、いずれにしても両社がそれぞれ由緒正しく長い歴史を持つ神社であることは間違いありません。

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周辺の観光スポット

宇都宮二荒山神社の周辺には、宇都宮を代表する観光スポットが多数あります。

  • 宇都宮城址公園(徒歩約10分):かつての城の一部を再現した歴史公園
  • うつのみや妖精ミュージアム(徒歩約2分):神社東側のうつのみや表参道スクエア5階
  • 八幡山公園(徒歩約10分):宇都宮タワーや大型遊具のある公園
  • 餃子店:神社から東武宇都宮駅に至る周辺には「宇都宮みんみん本店」など有名餃子店が多数

参拝の前後には、ぜひ宇都宮名物の餃子を味わったり、周辺の観光スポットを巡ったりして、宇都宮の魅力を存分に楽しんでください。

まとめ

宇都宮二荒山神社は、東国開拓の祖神である豊城入彦命を主祭神とし、約1600年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。
下野国一之宮として栃木県内で最も格式の高い神社の一つであり、勝負運、開運招福、商売繁盛、家内安全、厄除け、縁結び、交通安全など、幅広いご利益があることで知られています。

境内には十二の末社が点在し、学問、安産、豊穣など、さまざまな願いごとに対応できます。
明治10年に再建された荘厳な本殿や、国指定の文化財である三十八間星兜や鉄製狛犬など、歴史的価値の高い見どころも豊富です。

宇都宮市の中心部に位置しながら、都会のオアシスとして緑豊かな環境に包まれ、市民や観光客の心を和ませています。
餃子の街・宇都宮ならではの「餃子おみくじ」も人気で、参拝の記念に運勢を占ってみるのも楽しいでしょう。

宇都宮を訪れた際には、ぜひ宇都宮二荒山神社に参拝し、長い歴史に育まれた神社のご利益を授かってください。

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うつのみや速報では、栃木県宇都宮市在住のWEBライター3名が宇都宮に関するさまざまな情報を紹介しています。

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